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フォロワー9万超、中国の「ツイッターおじさん」 官僚の不正暴いて大人気

中国にも気骨のあるおじいさんがいたもんだ。公用車に敢然と立ち向かうおじいさんは命がけみたいな意気込みで立ち向かっている。今中国では贅沢は禁止令が出ているそうですが、民間からもチェックが厳しくなっているようですね。

フォロワー9万超、中国の「ツイッターおじさん」 官僚の不正暴いて大人気
きゃりこね

2014年11月23日(日)18時0分配信 キャリコネ

2014年11月17日放送の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)は、今まさに中国で起きている「異変」に切り込むシリーズの第3弾を放送した。「中国バブル崩壊」「ニトリ中国進出」「がん大国に挑む日本人医師」などを取り上げる中、ひときわ目を引いたのが中国政官の腐敗を暴く「ツイッターおじさん」の話だ。

「腐敗している役人が多すぎます。庶民は本当に怒っているんです」

そう憤るのは、中国国民の街の声。官僚の飲食接待や旅行など、無意味な浪費は2010年だけで約16兆円にものぼるとされ、市民の怒りが爆発している。

公用車の私的利用を撮影し、ネットに投稿


そんな中、中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo、ウェイボー)」で注目を集めているのが、「広州の区おじさん」。彼が日々行っているのは、腐敗現場をカメラに収めてネットに流すことだ。

区おじさんこと区少坤(ク・ショウクン)さん(61)は、広州で生まれ育ち、公務員などを経て現在は年金暮らし。「広州の区おじさん」のアカウントは、一般人にもかかわらずフォロワー数が9万人を超える。

取材班が区さんと落ち合うと、あいさつもそこそこに広州市内にある高級ホテルへ向かい、車の車種とナンバープレートをチェックする。公用車に費やされるカネは広州市だけで年間170億円。官僚が公用車を私的に使っていないか、日々目を光らせている。

この日、標的を発見した区さんは、いきなり車の正面に立ちはだかり、「止まれ止まれ止まれ! 公用車を運転して何をしに来ている?」と叫んで、カメラを向けた。

「日曜日に公用車を勝手に使っていいのか?」と詰め寄り、「買い物だと? 説明しろ! なぜ女性を連れている? 俺の質問に答えろ!」と怒鳴る姿は、まるで刑事ドラマの鬼刑事だ。

暴行されて入院したことも
区さんは憤りながら「公用車で買い物? 庶民は心が痛いよ。税金の無駄遣いだ」と語る。撮影した動画は、その日のうちに中国版ツイッターにアップ。翌日には「区さん偉いね!」「河南省にも見回りに来てよ」「勇気あるね」など、多くのメッセージが寄せられていた。

その後も、大型バンに向かい「軍用車を女性と子どもばかりの旅行に使っていいのか!」などと叫びながら撮影。活動を始めて9年間、告発した件数は1000を超える。

このほか、ニュース映像を逐一チェックし、高級幹部が身に着ける宝飾品やブランド時計をネットにアップ。賄賂の疑いで告発する。実際この手法で、ある官僚がロレックスなどの高級腕時計11個を受け取る収賄が判明し、懲役14年の判決が下された。

なぜこの活動をしているのかという問いに、区さんはこう語った。

「良心です。もっと世の中が進歩して、公平な社会になって欲しい。中国も変わらなければならないのです」

このような活動には、当然いやがらせや脅迫も多く、暴行されて入院したこともある。一方で、危険を顧みず役人たちの不正を暴く区さんには、現場で握手を求める姿も見られた。

経済成長で「公費の無駄遣いが天文学的数字」
中国政府はいま、2012年に就任した習近平国家主席が打ち出した「ぜいたく禁止令」によって、官僚の公費無駄遣いをなくそうと真剣に動いている。無許可での接待禁止や、接待の席でのフカヒレ・高級タバコ・ツバメの巣を禁止、飛行機のファーストクラスの利用禁止など、今まで当たり前に行われていたことが全て禁止となった。

この反腐敗キャンペーンで、2013年には一般の公務員が18万2千人摘発され、ひとりで1兆6千億円の汚職が発覚した共産党高位の周永康氏も摘発された。

番組ナビゲーターの後藤康浩氏(日本経済新聞社・編集委員)は、「中国は共産党を中心とした役人の天国」としたうえで、こう解説した。

「経済成長によって、公費の無駄遣いが天文学的数字になってしまった。経済がおかしくなると同時に、共産党に対する一般庶民の怒りが限界まで来ている。放っておくと共産党がその批判をすべて受けてしまい、体制が崩れてしまう危機感を持っている」

自由がないと言われる中国でも、ネット上でこうした活動が行われていることに驚いた。それだけ中国も改革を進めているということだろう。日本の公務員は中国に比べてはるかに清廉だと思うが、国民は中国の方がたくましいと感じた。(ライター:okei)


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